
美濃和紙 市原団若工房
美濃和紙とは
1300年以上の歴史を持つ美濃和紙は、古代から現代に至るまでその優れた品質で高く評価されています。長良川や板取川の清らかな水に育まれ、繊細ながら強靭な美しさを兼ね備えた美濃手すき和紙は、世代を超えて受け継がれているのです。
原材料と製法
美濃和紙の主な原材料には、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)が使用されていて、これらは用途に応じて選ばれます。長い歴史の中で、伝統技術は進化を遂げ、現在では多様な用途に応じた和紙が生産されています。
美濃手すき和紙は、日本の伝統的な生活様式だけでなく、現代のさまざまな場面でも活用され、世界中の文化財修復にも貢献しています。職人たちの手によって、伝統と多様性を大切にしながら、美濃手すき和紙は未来へと発展し続けることでしょう。
市原俊美さんの手漉き和紙
美濃和紙の中でも特に美しい落水紙を作るのが、市原俊美さん。KASOKEKIでは、こちらの手漉き和紙を使わせていただいています。
市原俊美さんのプロフィール
市原俊美さんは岐阜県美濃市で生まれ、幼少期から家業である紙漉きの仕事を身近に見て育ちました。市職員としても和紙に関わる仕事に従事し、定年退職後に「美術工芸紙を後世に伝えたい」という想いから市原団若工房を再興しました。
先代の市原団若氏が得意とした落水紙は、漉き上げたばかりの紙に型を置き、シャワー状に水を落として模様を描く技法です。この技法は機械では再現できない独特な質感を生み出します。「水の落ち具合で仕上がりが異なり、同じ模様は二度と作れない」と語る市原さんの技術は、日々修行のように進化を続けています。
美濃和紙の歴史
美濃和紙の歴史は奈良時代にさかのぼり、写経用紙として使用されていたことが記録されています。平安時代には、京都の貴族や僧侶たちが美濃和紙を使用し、その品質が高く評価されました。江戸時代には、特に高級な障子紙として名声を得、明治時代にはウィーンやパリの万国博覧会で世界にその名を広めました。
1985年には国の伝統的工芸品に指定され、1969年には本美濃紙が国の重要無形文化財に指定されました。また、2014年にはその手漉き和紙技術がユネスコの無形文化遺産に登録されています。
美濃和紙の魅力
美濃和紙は、柔らかく繊細な風合いを持ちながら、強靭で耐久性が高く、薄くムラのない美しさがあります。美しい長良川や板取川の清らかな水に育まれた美濃和紙は、これからも変わらず最高品質の和紙を作り続けていって欲しいものです。
美濃和紙の魅力をぜひ体験してみてください。
KASOKEKIでは、type 春雨落水という作品で使わせていただいています。
市原さんの和紙を使った作品たち
-
HyouKai 10 氷塊 [ ミニデスクランプ ]
通常価格 ¥4,500から通常価格単価 / あたり -
KoDama 15 mini 木霊 [ミニテーブルランプ]
通常価格 ¥6,800から通常価格単価 / あたり -
KoDama 18 木霊 [テーブルランプ]
通常価格 ¥8,800から通常価格単価 / あたり -
KoMorebi 25 木洩灯 [ ペンダントランプ ]
通常価格 ¥18,800から通常価格単価 / あたり